秋になると、洗濯物やサッシのまわりでカメムシを見かける日が増えます。これは偶然ではなく、越冬のために建物へ集まってくる時期だからです。飛んでくる時期と入口が分かっていれば、入られる数はかなり減らせます。
結論:カメムシが家に入るのは9月下旬から11月下旬で、気温が20度を超えた日に一斉に飛んできます。入るのに必要なすき間は2〜3センチメートルです。入ってからの駆除より、この時期にすき間をふさぐほうが手間が少なくて済みます。
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この記事の目次
飛んでくるのは9月下旬から11月下旬
山梨県の資料に、集団で飛来する時期と、そのきっかけがはっきり書かれています。
集団飛来 秋季(9月下旬~11月下旬)/気温が20℃をこえると一斉に起こります
出典:山梨県 福祉保健部衛生薬務課・衛生公害研究所「カメムシ類」www.pref.yamanashi.jp
気温が引き金になるので、秋に暖かい日が戻ったタイミングで急に増えます。「昨日までいなかったのに今日は何十匹もいる」という感覚は、この性質どおりです。
なぜ建物に入るのかというと、冬を越すためです。石川県の資料は、羽化した成虫が気温の低下とともに移動する様子を説明しています。
気温の低下と共に…物と物の間の狭く暗い場所や家屋等に潜入して越冬
出典:石川県 病害虫防除室「病害虫防除室だより」www.pref.ishikawa.lg.jp
つまりカメムシにとって家は、木の皮のすき間や落ち葉の下と同じ「狭くて暗い越冬場所」です。春になると外へ出ようとして、今度は室内を歩き回ります。
入口は2〜3センチメートルのすき間
どれくらいのすき間があれば入れるのか、山梨県が数値で書いています。
カメムシは2~3cmの隙間があれば侵入が可能です
出典:山梨県 福祉保健部衛生薬務課・衛生公害研究所「カメムシ類」www.pref.yamanashi.jp
サッシの立て付けのずれ、網戸のゆがみ、換気扇まわり、エアコンの配管を通した穴などが該当します。夏は夜の灯りに誘われて入ることもあると同じ資料に書かれています。
| 見る場所 | 何を直すか |
|---|---|
| サッシ | 戸車のずれ |
| 網戸 | たわみと破れ |
| 換気扇 | 外側のふた |
| 配管の穴 | パテの痩せ |
| 玄関まわり | 戸あたりの毛 |
ふさぐ作業は、飛来が始まる前の9月前半までに終えるのが理想です。始まってからだと、作業中に入られます。
入ってしまったときの扱い
いちばんの注意点は、素手でつかまないことです。理由は臭いだけではありません。
素手では捕まえないように注意しましょう(悪臭の体への付着防止、炎症防止など)
出典:山梨県 福祉保健部衛生薬務課・衛生公害研究所「カメムシ類」www.pref.yamanashi.jp
同じ資料は、箸などで素早くつまんで外に出す方法を挙げています。落ちた個体は死んだふりをすることがあるため、ほうきや掃除機で集めて早く捨てるようにも書かれています。数が多いときは燻煙剤も選択肢です。
殺虫剤について、この資料は興味深いことを書いています。ピレスロイド系は効くものの死ぬまでに時間がかかることがあるため、確実なのは物理的に処理するほうだ、という趣旨です。
人への害は、刺すことではない
カメムシが人を刺す・咬むという記載は、公的な資料では確認できませんでした。書かれているのは別の被害です。
乳幼児に皮膚炎を起こす/耳の中に侵入(就寝中)などをおこすことがある
出典:山梨県 福祉保健部衛生薬務課・衛生公害研究所「カメムシ類」www.pref.yamanashi.jp
分泌液による皮膚の炎症と、就寝中に耳へ入るという物理的な被害です。小さな子どもがいる家庭では、素手で触らせないことと、寝室のすき間をふさぐことが効きます。
洗濯物に付いて持ち込まれるという説明は広く知られていますが、公的資料の原文としては確認できませんでした(2026年9月時点)。掃除機で吸うと臭いが残るという話も、山梨県の資料はむしろ掃除機の使用を挙げており、根拠を確認できていません。
その年に多いかどうかは、事前に分かる
都道府県は農作物向けにカメムシの発生予察情報を出しています。住宅向けではありませんが、その年に多いかどうかの目安にはなります。
たとえば千葉県は2026年5月27日に果樹カメムシ類の注意報を出し、チャバネアオカメムシの1日あたり誘殺数が平年の4.5頭に対して9.0頭だったと公表しました。栃木県も同年に果樹と水稲で注意報を出しています。
- 9月前半までにサッシと網戸を直す
- 換気扇と配管まわりのすき間をふさぐ
- 気温20度を超えた秋の日は窓の開閉を減らす
- 入った個体は素手でつかまず箸か掃除機で処理する
- 寝室のすき間を優先してふさぐ
すき間をふさぐ作業は、ネズミやコウモリの侵入対策とほぼ同じ場所を見ます。まとめて手を入れると効率がいいです。→ 再発防止の封鎖で使う材料と費用
よくある質問
Q. 賃貸です。すき間をふさぐ費用は誰が払いますか。
サッシのゆがみや網戸の破れなど建物の劣化が原因なら、修繕は貸主の義務が原則です。まず管理会社へ連絡してください。→ 駆除費用は誰が払う?賃貸・持ち家の負担区分
Q. 殺虫剤をまいておけば入りませんか。
山梨県の資料は、外壁やすき間、換気扇、窓際への忌避剤の使用を挙げています。ただし土台はすき間をふさぐことで、薬剤は補助と考えてください。
Q. 春にも室内で見かけます。
越冬していた個体が外へ出ようとして歩き回る時期です。秋に入られた分が出てきていると考えられます。
Q. 臭いがついてしまいました。
素手で触らないのが第一です。ついた場合は衣類なら洗濯、手なら石けんで洗ってください。皮膚に炎症が出たときは受診してください。
まとめ:飛来の前にすき間を閉じる
カメムシが家に入るのは9月下旬から11月下旬で、気温20度超えの日に一斉に来ます。2〜3センチメートルのすき間があれば入れるので、飛来が始まる前にサッシ・網戸・換気扇・配管まわりを直すのがいちばん手間が少ない方法です。入った個体は素手でつかまないでください。
カメムシの侵入口をまとめてふさぎたい方へ(関東全域対応)
運営:株式会社uloie「駆除太郎」/本記事は2026年9月時点の情報をもとにしています。

















