カラスの威嚇と巣の対処|3月から7月に被害が増える理由

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カラスの威嚇と巣の対処|3月から7月に被害が増える理由

春から初夏にかけて、カラスに後ろから頭をかすめられたという相談が増えます。これは気まぐれな攻撃ではなく、近くに巣があって子を守っている合図です。時期と前ぶれを知っていれば、たいていは避けられます。

ポイント

結論:カラスが人を威嚇するのは巣に卵やヒナがいる3月下旬から7月上旬です。いきなり襲うのではなく、鳴く、枝を落とす、頭上をかすめる、の順で警告してきます。巣の撤去は鳥獣保護管理法の対象で、卵やヒナがいる巣は許可なしに動かせません。

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この記事の目次
  1. 威嚇が増えるのは3月下旬から7月上旬
  2. いきなり襲われるわけではない
  3. 巣を勝手に撤去できない理由
  4. 私有地の巣は、自治体は撤去しない
  5. 作らせないために、いまできること
  6. ごみを荒らされないために
  7. ハシブトとハシボソの見分け
  8. よくある質問
  9. まとめ:時期と前ぶれを知れば、たいていは避けられる

威嚇が増えるのは3月下旬から7月上旬

カラスの繁殖には決まった流れがあります。環境省のマニュアルは、東京周辺の目安を月ごとに示しています。

巣材運び(造巣)が見られるのは3〜4月、卵や雛を温めている時期は4〜5月、雛の世話をする時期は5〜6月

出典:環境省「カラス対策マニュアル 基礎・現状編」www.env.go.jp

同じ資料には、卵がかえるまで18〜20日、ヒナが巣立つまで30〜35日、巣作りから巣立ちまで合わせて約2か月とあります。つまり、被害が出る期間は巣ごとに2か月ほどで、いずれ終わります。

苦情が集中する時期もはっきりしています。威嚇や攻撃を受けたという相談は5月から7月に多い、と同じマニュアルに書かれています。

いきなり襲われるわけではない

カラスは段階を踏んで警告します。この順番を知っていると、最初の段階で引き返せます。

図解:駆除太郎編集部

最初は危険を感じて鳴きます。環境省のマニュアルによれば、ピッチの早い声で鳴きながら頭上を飛び回るのが第一段階です。

『カウ、カウ、カウ』と比較的ピッチの早い声で鳴きながら頭上を飛び回ります

出典:環境省「カラス対策マニュアル 基礎・現状編」www.env.go.jp

それでも人が去らないと、木の小枝を折ったり葉をむしって落とします。最終段階で、後ろから頭の上をかすめるように飛び、脚で頭を蹴ることがあります。東京都は、カラスは後ろから人の頭をめがけて飛んでくると説明しています。

3羽以上の群れで襲いかかることはめったにない、と環境省のマニュアルは書いています。攻撃は単独かつがいによるもので、群れで襲うことはないとされています。慌てて走らず、頭を手やかばんで覆って、その場から離れるのが基本です。

巣を勝手に撤去できない理由

カラスは鳥獣保護管理法で保護されている野鳥です。千葉市はこう書いています。

鳥獣保護法により許可なく卵やヒナを捕獲し処分することは禁止されています

出典:千葉市「カラス被害に関するQ&A」www.city.chiba.jp

一方で、巣そのものの扱いには条件があります。同じ千葉市のページは、卵やヒナがいない巣であれば撤去できるとしています。この整理は東京都と横浜市の説明とも一致します。

巣の状態 扱い
卵やヒナあり 許可が必要
空の巣 撤去できる
公共の場所 自治体が対応
私有地 所有者が対応

つまり「カラスの巣は絶対に触れない」わけではなく、中身と場所で分かれます。判断に迷ったら、動かす前に自治体へ電話で確認してください。

私有地の巣は、自治体は撤去しない

ここが誤解されやすい点です。自治体が動くのは公共の場所に限られます。横浜市ははっきり書いています。

横浜市では、私有地におけるカラスやハトなど野生鳥類の駆除は行っていません

出典:横浜市「カラス・ハトによる被害について」www.city.yokohama.lg.jp

千葉市も、道路の街路樹や公園、学校などの公共施設にできた巣は市が県の許可を受けて撤去することがある一方、民有地の巣は土地所有者や施設の管理者が自ら行うとしています。費用も所有者の負担です。

マンションやアパートの敷地なら、まず管理会社や管理組合に連絡してください。自分の家の庭木や電柱まわりなら、所有者として自分で手配することになります。

作らせないために、いまできること

巣ができてからでは選択肢が減ります。作る前に条件を減らすほうが早い。ただし、よく言われる対策のうち1つは注意が必要です。

街路樹や庭木の剪定が巣作りの条件を好転させています。剪定することで、そこから細かい枝が芽生え

出典:環境省「カラス対策マニュアル 対策編」env.go.jp(対策編)

剪定すれば防げる、と単純には言えません。切り方によっては、かえって巣をかけやすい枝ぶりを作ってしまうと環境省は指摘しています。確実に効くのは、巣の材料を減らすことです。

都会のカラスは、木の小枝の代わりに針金ハンガーを使う習性があります。物干し場に置きっぱなしのハンガーが、巣作りを助けていることになります。

  • 針金ハンガーをベランダに放置しない
  • ペットの餌や生ごみを屋外に置かない
  • 公園などでの餌やりをしない
  • 電柱に巣を見つけたら電力会社に連絡する
  • 庭木の剪定は切り方を相談してから行う

電柱の巣は停電の原因になるため、電力会社が住民からの通報を呼びかけています。自分で登って外そうとしないでください。

ごみを荒らされないために

ごみの被害には、効く方法がはっきりしています。ネットは目の細かさと重さの両方が要ります。

ネットの目は、5mm目以下の細かい方が有効です

出典:環境省「カラス対策マニュアル 対策編」env.go.jp(対策編)

3センチメートルの目だと、くちばしの太いハシブトガラスでもくちばしが入ってしまいます。一方で細かすぎるネットは軽くて風にあおられ、下から頭を入れられるため、縁におもりを入れる工夫が要ります。

ネットの大きさも関係します。2メートル×3メートルではごみがあふれることがあるので、3メートル×4メートルくらいのほうがよいとされています。折り畳み式のボックスなら、ネットより隙間が少なく被害に遭いにくくなります。

ハシブトとハシボソの見分け

住宅地でよく見るのは2種類です。声と体つきで区別できます。

特徴 ハシブト/ハシボソ
全長 56cm/50cm
くちばし 太い/細い
鳴き声 カア/ガア
本来の場所 森林/草原

ハシブトガラスは澄んだ声で「カア」と鳴き、ハシボソガラスは濁った声で「ガア」と鳴きます。都市部で増えているのはハシブトガラスのほうです。→ ハトの巣と対策

よくある質問

Q. 賃貸です。巣の撤去費用は誰が払いますか。

建物や敷地の管理に関わるため、まず管理会社へ連絡してください。私有地の巣は自治体が撤去しないので、所有者側での手配になります。→ 駆除費用は誰が払う?賃貸・持ち家の負担区分

Q. 空の巣なら自分で外していいですか。

卵やヒナがいなければ撤去できると千葉市などが示しています。ただし高所の作業は落下の危険があるため、脚立で届かない場所は無理をしないでください。

Q. 威嚇されたときはどうすればいいですか。

走って逃げず、頭を手やかばんで覆って、巣から離れる方向へ歩いて移動してください。巣の近くを通らない経路に変えるのが確実です。

Q. いつまで続きますか。

巣作りから巣立ちまで約2か月です。ヒナが巣立てば威嚇は収まります。

まとめ:時期と前ぶれを知れば、たいていは避けられる

カラスが威嚇するのは3月下旬から7月上旬で、巣に卵やヒナがいる間だけです。鳴く、枝を落とす、かすめる、の順に警告してきます。卵やヒナがいる巣は許可なく動かせず、私有地の巣は自治体が撤去しません。作らせない対策は、剪定より針金ハンガーと餌の管理が効きます。

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駆

駆除太郎編集部
害獣・害虫トラブルの現場情報をもとに、費用相場と正しい対処法をわかりやすくお届けしています。編集部について

運営:株式会社uloie「駆除太郎」/本記事は2026年9月時点の情報をもとにしています。

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