春になって屋根裏で音がしはじめたら、アライグマの出産期と重なっている可能性があります。子どもがいる間は親が動き回るため物音も増え、追い出しの手順も変わります。時期を知っておくと、慌てずに順番を決められます。
結論:アライグマの出産期は4月から6月で、年1回、1回に1〜7頭を産みます。子育て中に親だけを追い出すと子が天井裏に取り残されるため、封鎖の前に全部が出たかを確かめる必要があります。捕獲は外来生物法の枠組みで行うもので、個人が自由にできるものではありません。
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この記事の目次
出産期は4月から6月、1回に1〜7頭
環境省がまとめた防除の手引きに、繁殖のしかたが数字で書かれています。年に1回の繁殖で、産む数には幅があります。
年1回繁殖。1回に1〜7頭、平均3〜4頭を出産。出産期は4月〜6月だが、この前後にずれることもある
出典:環境省 自然環境局「アライグマ防除の手引き(計画的な防除の進め方)」www.env.go.jp
同じ手引きには、メスは満1歳から出産でき、2歳以上の妊娠率は100パーセントに近いとも書かれています。1頭が入り込んだだけでも、翌年には数が増えている前提で考えたほうが安全です。
音が増えたと感じる時期が春先なら、天井裏で子育てが始まっているかもしれません。この段階で入口だけをふさぐと、出られなくなった子が中で死ぬことになり、においと虫の問題が後から出ます。
昼間に音がしても、アライグマのことがある
夜行性というイメージがありますが、手引きの記述はもう少し幅があります。
一般的に夜行性であるが(中略)条件によっては昼間でも活動する
出典:環境省 自然環境局「アライグマ防除の手引き(計画的な防除の進め方)」www.env.go.jp
日中は樹洞や屋根裏、廃屋などに入り込んでいることが多い、とも書かれています。昼の物音だけでアライグマを候補から外さないほうがよい、ということです。
足跡は人の手に似た5本指
姿を見られなくても、足跡は手がかりになります。手引きの比較図では、4種の違いがこう説明されています。
| 動物 | 足跡・体つき |
|---|---|
| アライグマ | 5本指が開く |
| タヌキ | 花のような形 |
| アナグマ | 丸く短い足 |
| ハクビシン | 細長い体つき |
アライグマの足跡は「5本の指がはっきりわかれ、人の手に似る」と書かれています。目のまわりから頬にかけての黒い模様と、尾の4〜7本の黒いリングも判別点です。→ アライグマを自分で追い出せるかの判断
侵入させない側の対策は、餌と入口の2つ
東京都環境局は、住民ができる対策を餌をなくすことと、繁殖場所をなくすことに分けて示しています。
家屋への侵入経路となるような木の枝等は切る/家屋への入り口となるような破損個所等は塞いでおく
出典:東京都環境局「被害を防ぐために|アライグマ・ハクビシン対策について」www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp
餌の側では、庭木の果実や放棄された農作物を残さないこと、ペットの食べ残しやお供え物を屋外に置かないことが挙げられています。屋根に届く枝を落とすだけでも、登る経路は減ります。
侵入口の大きさについては、環境省の手引きにも関東の自治体のページにも数値の記載を確認できませんでした(2026年9月時点)。何センチメートル以上なら入るという目安は、出典のある数字としては示せません。
捕獲は制度の枠組みで行うもの
アライグマは特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)で特定外来生物に指定されています。飼うことも運ぶことも原則として禁止で、第9条は捕まえた個体を別の場所に放すことも禁じています。
防除は自治体などが計画に基づいて行う仕組みで、市町村が行う場合は主務大臣の確認、民間が行う場合は認定という段階が定められています。わなの貸出がある自治体もありますが、対象動物や設置場所の条件は市ごとに違います。
- 住んでいる市のアライグマ対策ページで、わなの貸出があるか調べる
- 貸出がある場合は、設置できる場所と期間を確認する
- 屋根裏など貸出わなを置けない場所は、追い出しと封鎖で対応する
- 封鎖の前に、子どもを含めて全部が出たかを確かめる
鴻巣市のように、檻の設置や処置の費用は市の負担で、餌は希望者が用意し、設置期間はおおむね1か月という形で運用している自治体もあります。
よくある質問
Q. 賃貸の家です。駆除費用は誰が負担しますか。
建物のすき間など構造上の原因なら、修繕は貸主の義務が原則です。まず管理会社へ連絡し、先に業者を手配しないでください。→ 駆除費用は誰が払う?賃貸・持ち家の負担区分
Q. 春にふさいでしまってよいですか。
出産期と重なる時期は、子が中に残る可能性があります。全部が出たことを確かめてから封鎖してください。
Q. 捕まえたアライグマを山に放してもいいですか。
外来生物法で放すことは禁止されています。捕獲する場合の扱いは自治体の指示どおりに進めてください。
Q. ハクビシンとどちらか分かりません。
足跡と尾の模様が手がかりです。5本指が開く足跡と、尾の黒いリングがあればアライグマの可能性が高くなります。
まとめ:春は、ふさぐ前に確かめる時期
アライグマの出産期は4月から6月で、この時期の封鎖は子を閉じ込める危険があります。昼の物音も候補から外さず、足跡と尾の模様で当たりをつける。そのうえで、餌と入口を減らしてから封鎖に進むのが順番です。
アライグマの侵入口と子育ての有無を確かめたい方へ(関東全域対応)
運営:株式会社uloie「駆除太郎」/本記事は2026年9月時点の情報をもとにしています。













