屋根裏で走り回る音がしても、姿を見ないと何の動物か分かりません。イタチは体が細く、ほかの害獣が通れない小さなすき間から入ってきます。まず大きさと通り道の特徴から当たりをつけるのが、遠回りに見えて早い方法です。
結論:イタチは頭胴長がメスで16〜25センチメートル、オスで27〜37センチメートルと細長く、数センチメートルのすき間があれば通ります。さらにイタチのメスは狩猟鳥獣に含まれていないため、自分で捕まえることができません。正体を確かめたら、捕獲ではなく追い出しと封鎖で考えるのが現実的です。
屋根裏の物音の正体を確かめたい方へ。点検・見積もり無料(関東全域)
この記事の目次
イタチの大きさは、オスとメスで倍近く違う
イタチは細長い体で、オスとメスの差が大きい動物です。環境省が誤認捕獲を防ぐために出している資料に、種類ごとの体格が載っています。
| 種類と性別 | 頭胴長 |
|---|---|
| イタチ/メス | 16〜25cm |
| イタチ/オス | 27〜37cm |
| シベリア/メス | 25〜31cm |
| シベリア/オス | 28〜39cm |
シベリアイタチはチョウセンイタチとも呼ばれる外来の種で、在来のイタチよりひとまわり大きくなります。屋根裏で見かけただけで種類まで見分けるのは難しく、専門家でも識別資料を使って判断しています。
通り道になりやすいのは配管と屋根の取り合い
体が細いぶん、侵入口も小さくてすみます。豊中市は住民向けのページで、イタチの侵入口になる場所を具体的に挙げています。
エアコンの管・屋根と壁の間の隙間・3センチメートル四方以上の穴等
出典:豊中市「イタチについて」www.city.toyonaka.osaka.jp
エアコンの配管が壁を抜ける部分は、施工のときのパテが痩せてすき間ができやすい場所です。屋根と壁が取り合う軒まわりも、外からは見えにくく見落とされます。
同じ場所を関東の自治体が数値で示した資料は、2026年9月時点では見つけられませんでした。数値は目安として読み、実際には家ごとにすき間を探すことになります。
イタチのメスは、捕まえることができない
野生動物の捕獲は、鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護管理法)で原則として禁じられています。第8条が捕獲等の禁止、第9条が許可の規定です。例外になるのが、環境省令で決められた狩猟鳥獣です。
11 イタチ(オスに限る)
出典:環境省 中央環境審議会自然環境部会「狩猟鳥獣の法的な定義等」www.env.go.jp
狩猟鳥獣の獣類20種のうち、イタチは「オスに限る」という指定です。つまりメスは狩猟の対象外で、捕まえるには第9条の許可が要ります。屋根裏にいる個体の性別を先に確かめる方法はないので、自分でわなを置く選択肢は現実的ではありません。
外来のシベリアイタチは、2017年9月からメスも狩猟鳥獣に指定されました。在来のイタチとの誤認を防ぐため、環境省が識別用の資料を公表しています。なお狩猟鳥獣であっても、都道府県によって捕獲が禁止されていたり、数が制限されていたりする場合があります。
ハクビシンやアライグマとの見分けは、公的資料でも難しい
環境省の識別資料は、イタチとテンやオコジョなど似た仲間を並べる作りで、ハクビシンやアライグマとの比較は載っていません。アライグマ防除の手引きにある比較表も、対象はアライグマ・タヌキ・アナグマ・ハクビシンの4種です。
つまり公的資料をそのまま突き合わせても、イタチと他の害獣を見分ける表は出てきません。現場では、すき間の大きさ、足音の軽さ、においの強さといった複数の手がかりを合わせて判断することになります。
- 入られている場所のすき間が数センチメートルしかない
- 足音が軽く、走る速さが速い
- 強い獣のにおいが天井裏に残っている
- 同じ場所にフンがたまっている
手がかりが集まらないときは、屋根裏の写真と物音の時間帯を記録してから相談すると、見に来てもらう前に絞り込めます。→ 屋根裏の物音の正体を音と時間帯で見分ける判別表
よくある質問
Q. 賃貸です。侵入口をふさぐ費用は誰が払いますか。
建物の構造が原因なら、修繕は貸主の義務が原則です(民法606条)。入居者には遅滞なく通知する義務があるため、先に業者を手配せず管理会社へ連絡してください。→ 駆除費用は誰が払う?賃貸・持ち家の負担区分
Q. 市販のわなで捕まえてもいいですか。
イタチのメスは狩猟鳥獣ではないため、許可なく捕獲できません。性別は捕まえる前に分からないので、わなを置くこと自体をおすすめできません。
Q. 忌避剤だけで出ていきますか。
一時的に離れても、すき間がそのままなら戻ってくることがあります。追い出しと封鎖を組みで考えてください。
Q. 夜だけ音がします。イタチで決まりですか。
決まりません。夜に動く害獣はほかにもいます。すき間の大きさとフンの形を合わせて判断してください。
まとめ:捕まえる前に、すき間を探す
イタチは細い体で数センチメートルのすき間を通り、メスは許可なく捕まえられません。捕獲を考えるより、配管まわりと軒の取り合いを一周して侵入口を見つけるほうが、結果として早く終わります。
イタチの侵入口を探して封鎖したい方へ(関東全域対応)
運営:株式会社uloie「駆除太郎」/本記事は2026年9月時点の情報をもとにしています。












