「屋根裏をハクビシンに荒らされた。火災保険で直せない?」——駆除の見積もりを見て、そう考える方は多いはずです。結論は少し厳しくて、動物がかじった・汚した損害そのものは対象外が一般的。ただし、条件次第で使える可能性が残るケースもあります。
結論:火災保険の約款には、ねずみ食い・虫食いなどによる損害を補償しない旨の免責事項があるのが一般的で、害獣による直接の損害は対象外が基本です。一方、①風災・雪災でできた穴が侵入口だった、②かじりが原因の漏電火災など「不測かつ突発的な事故」による二次被害、③特約の範囲に当たる——の3ケースは補償の可能性があります。最終判断は契約内容と保険会社の査定によります。
保険の可否にかかわらず、原因と被害範囲の写真は必要です。無料点検で記録を残せます(関東全域)
この記事の目次
なぜ害獣の被害は火災保険の対象外なのか
火災保険が対象とするのは「不測かつ突発的な事故」です。害獣の被害は、ネズミが少しずつかじる・フンや尿が長期間たまるといった「徐々に進行する損害」と見なされるため、免責の対象になります。駆除費用そのものも、事故による損害ではないため原則として補償されません。
使える可能性がある3つのケース
- ①風災・雪災などでできた穴が侵入口だった——台風で屋根が破損し、そこから動物が入った場合、「最初の損害=風災」は補償の対象になり得ます。動物の被害部分ではなく、風災による破損の修理費として申請する形です
- ②かじりが原因の二次被害——ネズミが配線をかじって漏電・火災が起きた場合、火災そのものは「不測かつ突発的な事故」として補償の余地があります。かじられた配線の交換費は対象外でも、火災による損害は別扱いです
- ③特約の範囲に当たる——「破損・汚損」特約を付けている契約では、条件によって対象になる損害があります。ただし、この特約にも「ペットのかじり・排泄」などの免責が付いていることが多く、野生動物の扱いは約款次第です
誇大な案内に注意:「害獣被害は火災保険で実質無料」といった案内は、上記のような限られたケースを一般化したものです。保険の可否は契約内容と保険会社の査定で決まるため、駆除業者の説明だけで判断せず、必ず保険会社に確認してください。
被害箇所の写真・侵入口の特定は保険相談でも役立ちます。点検・見積もり無料
申請前に確認する3点
| 確認すること | どこで | ポイント |
|---|---|---|
| 免責事項の記載 | 約款・重要事項説明書 | 「保険金を支払わない場合」に動物による損害がどう書かれているか確認 |
| 損害の原因 | 点検の記録・写真 | 風災の破損か、動物の直接被害かを切り分ける |
| 特約の有無と条件 | 保険証券 | 破損・汚損特約の免責金額と除外項目 |
写真は「被害箇所」「侵入口」「周辺の状況」の3点を、修理や駆除の前に撮っておきます。点検を依頼すると、業者が屋根裏の写真を記録してくれるため、保険相談の資料としても使えます。
火災保険が使えないときの選択肢
- 自治体の助成——住宅向けの補助は一部の自治体に限られますが、足立区や熊谷市のような例があります → 害獣駆除に補助金は出る?関東の自治体の実態
- 雑損控除——国税庁は雑損控除の対象に「害虫などの生物による異常な災害」を挙げています。要件を満たせば所得税の控除対象になる可能性があります(個別判断・要専門家確認)
- 見積もりの内訳で絞る——追い出し/封鎖/清掃消毒/保証の4項目で比較し、必要な作業に絞る → 害獣駆除の費用相場【総合ガイド】
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「保険金が使える」という勧誘への注意
公的機関にも、保険金や補助金を持ち出す住宅工事の勧誘トラブルが寄せられています。
補助金と保険金が受給できると勧誘され屋根工事の契約をしたが虚偽だった
出典:国民生活センター「2020年度にみられた60歳以上の消費者トラブル」事例7kokusen.go.jp
火災保険と害獣被害でよくある質問
Q. ハクビシンのフンで天井にシミができました。保険で直せますか?
動物の排泄による汚損は対象外の契約が多いのが実情です。まず約款の免責事項を確認し、原因の特定(屋根の破損があるか等)を先に行ってから保険会社に相談してください。→ 天井のシミは害獣の尿?
Q. 賃貸の場合はどうなりますか?
建物の損害は大家の火災保険、家財は入居者の家財保険と分かれます。建物側の被害はまず管理会社へ連絡し、家財の被害は自分の契約の免責事項を確認してください。
Q. 駆除業者が「保険が使える」と言っています
使えるケースは限られます。業者の説明だけで契約せず、保険会社に直接確認し、写真と原因の記録を残したうえで判断してください。
まとめ:保険は「例外」、記録は「必須」
害獣の被害そのものは火災保険の対象外が基本です。ただし風災の破損や二次被害など、条件次第で使える余地はあります。どちらにしても原因と被害の記録は必要なので、駆除・修理の前に写真を残し、保険会社に確認する順番で進めてください。
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運営:株式会社uloie「駆除太郎」/本記事は2026年9月時点の情報をもとにしています。

















